日本ダウン症協会群馬支部

親子遊び
   子育て教室の相談員による『親子遊び』をご紹介します

親子遊び

❖かたちをなぞってあそぼう

◆ 用意するもの  丸形や三角、四角の型、フランクフルトの棒、テーブル、いす
  例 : 丸形の型 ( 6Pチーズの空箱のフタ等 )
  三角や四角の型 ( 段ボールを利用 )

⭐かたちを棒でなぞる遊びです

 

★事前に、手の指を使ってバンバンの鉄砲のかたちがつくれるようにします。
人差し指を伸ばしたまま内側に手首を回してテーブルの上に置いてある棒を鉛筆を持つように持ちます。
言葉が少ないお子さんは『ばんばん』の声かけがわかりやすいです。
●AまたはB、どちらかお子さんのやりやすい方で遊んでみてください。

 

〈 A 〉

 →テーブルの上に型と棒を置き準備をします。

『 ばんばんの手 』の声かけで鉛筆をもつように棒をもち、もう片方の手で型をおさえます。

大人の『 ま〜る 』という声かけに合わせて子どもが型をなぞります。

型を手で押さえながらなぞれたら『 できた〜 』または『 じょうず〜 』と言葉にして聞かせます。

★片方の手で型を上手く押さえられない場合は、指先に力が入る遊びをするとよいです。

こよりずもう、プチプチをつぶす、など

★型を押さえ続けられない場合は大人の膝の上に座らせて、大人が型を押さえてあげてください

★棒を持ち続けられない場合は、指先でなぞって形を感じて楽しんでください

〈 B 〉

→テーブルの上に棒を置き準備をします。

( お子さんが右利きの場合は、棒のとがった部分が右手にくるように置きます )

子どもがテーブルに向かい座ります。

『 ばんばんの手 』の声かけで、鉛筆をもつように棒をもったら、もう片方の手に型を渡します。

大人の『 ま〜る 』という声かけに合わせて子どもが型をなぞります。

型がなぞれたら『 できた〜 』または『 じょうず〜 』と言葉にして聞かせます。

★棒を持ち続けられない場合は、指先でなぞって形を感じて楽しんでください

お子さんの様子をみて遊びを進めてください。

❖ 吹きおとしてあそぼう

 

 

___

 

 

◇ 用意するもの  ・・・ 箱、吹きおとす具体物(例 : ストローを短く切ったもの、小さく切ってまるめた紙)、

        テーブル、受け皿として使う大きい箱

 

◇ 遊 び の 内 容 ・・・ 箱の上にのせた物を、吹き落として、なくなったのを楽しむ遊びです。

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遊び方の説明

スモールステップ①

受け皿として使う大きな箱の中央に、もうひとつの箱を底が上になるよう

に置きます。

箱の上にストローをのせて準備をします。

 

子どもが吹き落とせるように立ち位置を教えます。

次に、大人の『 いいよ~ 』のかけ声で、子どもが箱の上のストローを吹き

落とします。

 

全て落とせたら、箱の上にあったものがなくなった楽しさを『 じょうず

~ 』又は『 おとせたね~ 』と言葉にして聞かせます。

 

★ お子さんがストローを見て吹くことが難しい場合は、子どもが吹くタイ

ミングに合わせて大人も一緒に吹いて、箱の上にあったものがなくなる楽

しさを感じさせます。

 

★ お子さんがストローを見て吹くことが難しい場合は、箱の上に置くもの

をティッシュペーパーをまるめたものにして落としやすくします。

 

スモールステップ②

子どもの立ち位置をテーブルから少し離すことで、思いっきり吹くこと

の楽しさを感じるようにします。

 

スモールステップ③

箱の上の吹き落とす具体物を、家の中にあるものでトライして楽しんでみ

てください。

 

**  ポイント **

箱の上に置いてあるものが「吹くとなくなる」というルールは、子どもに

とってわかりやすいので楽しめると思います。

 

お子さんの様子をみて遊びを進めてください。

❖ 袋の中のあてっこ

◇ 用意するもの ・・・        中身の見えない袋が2つ

            中に入れる具体物(例:スプーン、積み木)を2個ずつ、テーブル

◇ 遊 び の 内 容    ・・・    指示された物を、中身の見えない袋の中から手さぐりでさがし出すのを楽しむ

                                  遊びです。

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◇ 遊び方の説明 

スモールステップ:1

袋の中にスプーンと積み木を1つずつ入れたものを2つ用意しま

す。

大人と子どもが向かい合いに座り、それぞれの目の前に袋を置きま

す。

     大人が子どもに『見てて』と言います。

       子どもの意識が大人に向いたら、大人は片方の手で袋を持ちながら、

     もう一方の手を袋の中に入れてスプーンだけを取り出し、袋の横に

   置きます。

   大人が『あ~、スプーン』と言い、さらに『スプーン、出して』と

   言います。

   子どもが、袋の中から手探りでスプーンを取り出せたら選べたことを

  『できた~』と言葉にして聞かせます。

    (違うのを出したら『残念だったね』と言って聞かせます)

  ★お子さんが袋を見てられない場合は、大人と子どもが並んで

    座りそれぞれの目の前に袋を置いてから始めます。

 

     ★大人と並んでいるのをいやがる場合は、テーブルに向って大人の

    ひざの上に子どもを座らせます。

    大人の分の袋を目の前に置き、袋の中からスプーンを取り出すのを

    見せます。

    大人の分の袋とスプーンは片付け、次に子どもの分の袋を目の前に

    置き子どもがやりだすのを見守ります。

       ★袋の中から2つ出してしまう場合は中に入れる物を1つだけにし

    ます。

 

     スモールステップ:2

      袋の中に入れる具体物の数を増やしていきます。

   

   スモールステップ:3

         大人がする役を子どもがします。役を交互にすることでルールがわ

    かっていきます。

 

    ** ポイント **

 中身の見えない袋の中から手探りでさがしあてる遊びは、イメージ

 する力の育ちにつながります。

 

 お子さんの様子をみて遊びを進めてください。

❖ ボールつかみ

◇ 用意するもの ・・・        お子さんが片手でつかめる大きさのボール(又はそれに代わる大きさの少し

            重みのあるもの)、マットレス(又はちゃぶ台)、ボールを入れる箱

◇ 遊 び の 内 容    ・・・   上の方からボールがころがり落ちてくるのを見ながら、つかみとって楽しむ

                                  遊びです

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◇ 遊び方の説明 

スモールステップ:1

斜めに立てかけたマットレスの前に子どもがすわり、ころがってき

たらつかめるように待ちかまえます。

大人はボールを持ち、斜めにしたマットレスの上からボールをころ

がす準備をし、子どもに『いくよ~』と言い子どもの意識がボール

向いたらころがします。

 

子どもが、ころがってきたボールを上手くつかめたら、つかめたこ

を一緒によろこび楽しみます。

 

★待ちかまえることが難しい場合は、上の方からボールがころがり

落ちてくるところで、子どもが両方の手を開いて待ちかまえられる

ように、もう一人の大人が一緒に手を添えます。

(ボールがころがり落ちてきたら大人が手を添えて、タイミング良

くつかみとれるように体に感じさせます) 

 

★ボールを見続けられない場合は(ボールに意識が向くように)こ

ろがす前にボールを少し動かすなどしてから『いくよ~』と言って

手放します。

 

★ボールをつかむことが、まだ難しい場合は、大人にボールを「ど

うぞ」と渡したり「ちょうだい」と手を差し出す動作のやりとり遊

びをすることで、ボールをつかめるようにします。

 

 スモールステップ:2

 上からころがってくるボールをつかんだら、横に置いてある箱に入

 れる遊びにします。

 

 スモールステップ:3

 上から連続してころがってくるボールをつかんだら、横に置いて

 ある箱に入れる遊びにします。

 2個にしたり、3個にしたりします。

 

 ★子どもがボールをつかんで箱に入れたら、次のボールをころが

 します。

(子どもがボールを箱に入れた後で、大人が次にころがそうとし

 ているボールに、子ども自ら意識が向くようになってきたら、ボ

 ールをころがすタイミングを速めていきます)

 

スモールステップ:4

ボールを上からころがす役と、ボールをつかむ役を、交互にして楽

しみます。

 

    ** ポイント **

 動くものを見ながらつかみ取る遊びは、見続ける力の育ちになり

 ます。

 

    お子さんの様子をみて遊びを進めてください。